結婚相談所を利用する場合、高学歴でないといけないのかと心配する人も多いかもしれません。
高学歴が、結婚相手の条件として重視されていた時代もありましたよね。
現在は学歴重視の考え方は薄れてきていますが、それでも学歴は人を判断するときの一つの基準となっています。
婚活では特に、相手をデータで見たり判断したりなどが多くなります。
しかし結婚相談所で結婚相手を探す場合、実は学歴はそれほど関係ありません。
そんなはずはないと思うかも知れませんが、これにはちゃんと理由があります。
それは、実際のところ学歴よりも重視されるものがたくさんあるということです。
結婚相談所における学歴の実態と共に、学歴よりも重視されるものとは何なのかを解説します。
自分の学歴について悩んでいる人や、結婚相手に高学歴を求めている人も必見です。
結婚相談所へは高学歴でなくても入会できる
結婚相談所には、一般社会に比べると高学歴の人がいるイメージがあるのではないでしょうか。
確かにハイクラスの会員を集めた結婚相談所もあるので、そのイメージは決して間違いではありません。
ハイクラス専門の結婚相談所では、男性の入会時の条件として四年制大学以上の卒業証明書の提出が必要です。
その他に医師や弁護士などの資格証明書や収入証明書などが必要となり、一流大学とは限らないとしても、かなりの学歴が必要なことがわかります。
ハイクラス専門の結婚相談所であっても、女性の場合は高学歴である必要はありません。
その代わりに容姿の基準があったり、年齢制限が厳しかったりするので、入会は簡単ではないでしょう。
一方で通常の結婚相談所の場合は、情報として出身校の卒業証明書が必要なだけで、必ずしも大卒である必要もありません。
つまり中卒や高卒であったとしても、結婚相談所への入会は可能ということです。
自分に学歴がないために結婚相談所への入会をためらっているのであれば、気にする必要はありません。
ただし各相談所によって大卒などの割合は異なるので、事前にHPなどでチェックしておきましょう。
大手結婚相談所が公表している、男性会員の学歴分布は以下の通りです。
大学卒 | 大学院卒 | その他 | |
---|---|---|---|
IBJメンバーズ | 62.8% | 25.7% | 11.5% |
パートナーエージェント | 60.7% | 7.7% | 31.6% |
ツヴァイ | 53% | 15% | 12% |
オーネット | 50% | 15% | 35% |
この表を見てみると、結婚相談所によってかなりのばらつきがあるのがわかります。
どうしても学歴が気になる場合は、このようなデータを参考にしましょう。
高学歴の相手を求めて結婚相談所に入会する人も中にはいる
結婚相談所は他の婚活サービスと比較して、料金が高額です。
結婚相談所に入会できる人は高学歴で高収入であるというのは、昔からあるひとつのイメージでしょう。
通常の生活で高学歴の相手に出会うのが難しい場合、結婚相談所で高学歴の相手に出会いたいと思う人も少なくありません。
ただし結婚相談所で相手に公表するのは、一般的には大卒などの最終学歴です。
○○大学といった大学名ではないので、一流大学ではないからといってお見合い前の段階で断られることは少ないでしょう。
すべての人が高学歴の相手を求めている訳ではありませんが、その可能性が高いというのは知っておいて損はありません。
女性は男性に高学歴を求めがち
傾向として、女性は結婚相手としての男性に高学歴を求めがちです。
女性は妊娠や出産などで働けなくなる時期があるので、その間の生活について不安に思っている人が多くいます。
男性の収入が高ければ、収入が減ることに対する心配は少なくて済むでしょう。
高学歴=高収入とはいえませんが、高収入の可能性が高いのは確かです。
このような理由から、結婚相手の男性に高学歴を求める女性が多いと考えられます。
男性の場合は女性に比べて働けなくなるリスクが低いので、同じ理由で女性に高学歴を求めることはないでしょう。
反対に男性は、女性の方が自分よりも学歴が高いことを嫌がる傾向にあります。
自分が高学歴の女性は、その点も知っておきましょう。
その一方で、男性の中には高学歴の女性は育ちが良いと思っている人もいます。
特にお嬢様大学といわれるような大学を卒業している場合は、男性から良いイメージを持たれやすいです。
結婚相談所で学歴よりも重視されるもの5選
結婚相談所で結婚相手を探す場合に、学歴よりも重視されるものがあります。
もちろん個人差がありますが、学歴を気にするよりも、これらを意識する方が結婚相手の見つかる確率は上がります。
これは自分が相手を選ぶときももちろんのこと、自分が相手に選ばれるときも同じです。
結婚相談所で相手を選ぶときの視点を学ぶと共に、自分のどのような点をアピールすべきなのかといったところもわかります。
ここでは学歴よりも重視されるものを5つ挙げましたが、どれも非常に重要なものです。
相手を探す際、そして自分が婚活をする上でも重要なので、よく読んで実践しましょう。
①どのような結婚観を持っているか
結婚についてどのように考えているのかは、今までの家庭環境や友人関係などにもよるため個人差がもっとも出るところです。
どのような相手と結婚したいかだけではなく、
- どのような家庭を築きたいか
- 将来的にはどのような生活をしたいのか
などという部分まで関係します。
- 自分の働き方
- パートナーの働き方
- 子どもはどうするのか
などといったことも重要です。
どれだけ学歴が高かったり他の面で相性が良かったりしても、結婚観が異なってしまうと結婚生活は成り立ちません。
結婚観はそれほどに重要なものと認識しておくことも、婚活では大切です。
結婚相談所では、直接的なやり取りをする前にお見合いがあります。
お見合い時にお互いの結婚観について話すのはもちろんですが、担当のコンシェルジュやアドバイザーに話しておくのも大事です。
仲人型の結婚相談所であれば、データだけではなくその人の考え方や結婚観なども考慮して相手を紹介してくれるでしょう。
さらには、お見合いは結婚を視野に入れた出会いの場なので、結婚観について質問をしても何もおかしくありません。
相手の返答内容だけでなく、返答の早さや具体的に自分のこととして考えられているかどうかなど様々な点で見ましょう。
その場だけの適当な返答をする人もいるので、話す内容に矛盾や違和感はないかなどもよく観察すると良いですね。
自分の結婚観を明確にしておく
相手の結婚観ばかりを気にしていて、実は自分の結婚観が定まっていない人もたくさんいます。
まず考えるべきは、あなた自身がどのような結婚をしてどのような人生を送りたいかという点です。
数十年先までイメージするのは難しいのかもしれませんが、以下の様な点であれば考えやすいのではないでしょうか。
- 子どもは欲しいのかどうか
- 子どもができない場合はどうしたいのか
- どこでどのように生活がしたいのか
- ライフワークバランスはどうしていきたいのか
- どのような夫婦関係を求めているのか
このような具体的な点に添って考えていくと、ぼんやりとしていたものが明確になってきます。
もちろんこれは今の時点での考えであって、この先大きく変わるかもしれません。
それでも、結婚がしたいと思った当初の気持ちとしてどこかに書き留めておくのは有効です。
婚活をしていく中で、理想と現実のギャップに気が付いたり落ち込んだりもします。
自分は結婚に夢しか見ていなかったと、気づかされる場合もあるでしょう。
自分が大事にしたいものをしっかりと考えておくことで、求める相手と出会える確率は上がります。
②現在の職業や将来性
どれほど良い大学を出ていても、現在全く関係のない職業についているのでは話が別です。
例えばアーティストやお笑い芸人の場合では、学歴よりも才能が重視されます。
いくら一流大学を出ているからといって、そのことでお笑い芸人の給料が高くなったりはしないでしょう。
その場合注目すべきなのは、学歴ではなくて現在の職業なのです。
職業によっては学歴が良いと昇進に有利な点もあり、給料も違うかもしれません。
一方学歴が良くないと仕事や評価に影響する場合や、全く関係しない場合もあります。
このあたりは職業や職場によってかなりの差があるので、より重要なのは職業なのです。
さらには、今どの程度収入があるのかももちろん大事ですが、結婚するとなると将来的なことも考えなければなりません。
今就いている職業に将来性はあるのかといった部分も、考慮する必要があります。
人によっては、転職や独立を考えているかもしれません。
学歴だけに注目して先のことを考えていなければ、結婚後に予期せぬ事態となったときに苦労するのは目に見えていますよね。
学歴はデータとして目に留まりがちですが、過去の話に過ぎません。
現在、そして未来を考えるのが結婚であるということを忘れない様にしましょう。
自分の現在の職業や働き方について具体的なビジョンを持っておく
自分自身の仕事についても、もちろん十分に考えなければなりません。
女性の場合は
- 結婚を機に退職する
- 働き方を変える
などを検討している人もいるでしょう。
男性の場合でも、
- さらなるステップアップを考える
- 起業を考えている
などという人も少なくないはずです。
どのような場合であっても、現状の自分を客観的に見て将来のビジョンを持っておく必要があります。
何か行動をするのであれば、結婚後どのタイミングで動き出すのかについても考えておきましょう。
今まではあなた一人の自由で選択できたものが、結婚によってあなただけの問題ではなくなります。
まだ結婚していないからではなく、結婚がしたいと考えている時点で視野に入れておかなければならないのです。
その時には学歴も影響するかもしれないものの、それよりも働き出してからのキャリアが重要かもしれません。
- 自分の能力を客観的にとらえる
- 適切な評価が受けられるように環境を変えたり整える
なども、結婚相手として選ばれるために重要です。
③お金に対する考え方や価値観
お金に対して
- 寛容なのか
- 節約家なのか
- よく稼いでよく使うタイプなのか
など、お金をどうとらえているかには今までの生活環境などが大きく影響します。
そしてお金に対する考え方や価値観は、簡単には変わりません。
生活をする以上は何をするにも毎日お金が必要なので、夫婦間でお金に対する考え方が異なると必ずトラブルとなります。
少しのズレであっても、最初に見過ごすと必ず痛い目にあうのです。
単にお金を何にいくらくらい使うのかだけではなく、お金そのものに対する意識も大事。
- お金を稼ぐことについてどう思っているか
- お金を使うことについてどう思っているか
- 自分のためだけでなく、家族のためにどれだけ気持ちよくお金を使えるか
- 自分や家族のためではなく、他人のためにどれだけ気持ちよくお金を使えるか
- お金を通して、社会にどのように貢献しているか
- お金をただ貯めるだけではなく、適切に使って循環させているか
少し難しいかもしれませんが、これは仕事に対する意識や人間関係にも関わってきます。
会話の中や実際にお金を使う場面などで、必ず見えてくる部分でもあります。
少し意識をして観察するだけでも、その相手の人となりがわかるものです。
必ず、お見合いの場面やお付き合いを通して確認しましょう。
自分自身のお金に対する意識もちゃんと知っておく
結婚を考える前に、まずは自分自身がお金をどうとらえているか考えてみましょう。
自分自身のお金に対する意識がはっきりしていなければ、お金の扱いが今一つの相手であっても見破れません。
結婚相談所の場合は成婚料などで大きな支払いが生じる上、その後には結婚式や新婚旅行などの出費が続きます。
引っ越しをしたり新居を構えたり、働き方が変わると収入も大きく変わるかもしれません。
結婚とお金は、切っても切り離せないほど密接に関係しています。
あなた自身がお金に向き合えなければ、結婚早々お金の問題で衝突するかもしれません。
今は何もなくても、将来的にどこかのタイミングで向き合うべきときが訪れるでしょう。
お金と正しく付き合って正しく向き合っていたら、結婚相手としてあなたを見たときにも魅力的に感じます。
お金は今後の結婚生活に大きく関わる問題なので、今のうちによく考えておきましょう。
④一緒に居て心地よいかどうか
心地よさは、お付き合いをする上でも結婚生活を考える上でも重要です。
どんなに見た目が良い相手であっても、いつまでも会うたびに緊張していてはうまくいかないでしょう。
緊張の中にも安らぎや心地よさを感じられなければ、結婚生活は想像もできないはずです。
学歴が良かったり条件が良かったりしても、どこか居心地の悪い相手であったら結婚したいとは思いません。
見た目や収入ではなく、雰囲気や空気感などの心地よさこそが普段あなたが感じるものなのです。
- 声の感じ
- 話すテンポ
- 歩き方
など心地よさを作る要素は実にたくさんあります。
その中で心地よいと感じる相手に出会えるのかは、まさに運命といっても良いかもしれません。
学歴にこだわってそんな運命の相手を逃してしまっては、もったいないですよね。
心地よさは意識である程度身につけられる
お互いに心地よいと感じるかどうかは、相性による部分も大きいです。
ある人にとっては心地がよくても、別の人にとっては心地よくないかもしれません。
しかし、人が心地よく感じる要素にはある程度共通したものがあります。
それに対する理解や意識によって、心地の良い人を目指せるのです。
人が心地よいと感じるのは、以下の様な共通点があります。
- 自分自身や考え方などを否定されない
- 話をさえぎられない
- 適度な距離感がある
- 清潔感がある
- 穏やかな雰囲気がある
誰しも、人から否定されるのは嫌なものです。
自分が正しいと思っているものや好きなものを否定されるのは、特に嫌でしょう。
そんなつもりはなくても、話を否定するタイプの人がいます。
何か言ったことに対して、「いや」「違う」などと否定から入る人です。
内容的には否定でなかったとしても、その一言で相手は否定されたと感じます。
そのような相手と会話をするのは、心地よいとはいえませんよね。
話をついさえぎってしまう人も、注意が必要です。
話が得意な人も口下手な人も、相手に話を聞いて欲しいのは同じ。
自分が話しているときにさえぎられて、気分の良い人はいません。
これは気づかないうちにパターン化している人も多いので、一度自分自身を振り返ってみましょう。
距離感は人によってかなり感覚の差がありますが、最初から距離が近い人は嫌がられる傾向にあります。
人との物理的な距離や精神的な距離は、親しくなるにつれて縮めて行くものです。
結婚を視野に入れているからといっても、最初は他人同士。
そのあたりの配慮は、決して忘れない様にしましょう。
清潔感は、最低限のマナーです。
髪が乱れていたり服がシワだらけだったりしてしまうと、たとえあなたが高学歴であったとしても相手は不快な思いしかしません。
ニオイのエチケットにも気を配り、せめて相手に不快感を与えないようにする気遣いは必要です。
穏やかな雰囲気も、心地よさには重要なポイントでしょう。
イライラしていたりピリピリしていたりすると、相手も全く気が休まりません。
心地よいとは、心身共にリラックスしていることでもあります。
あなたにその日どんな出来事があったとしても、それは相手には関係のないものですよね。
穏やかな自分でいることで、自分自身の気持ちも安らぎます。
自分の気持ちや状態をコントロールできるようになると、相手にとって心地よい存在になれます。
同時に、自分自身も生きやすくなるという特典まであるのです。
⑤データには表れない感覚
結局のところ、実際に会ってみてどう感じるかという部分がもっとも大切だったりします。
直感と聞くとどこかうさんくさいイメージがあるかもしれませんが、直感は今までの経験によって養われます。
様々な体験をして、起きる出来事や周囲の様子をよく観察し体感をしている人ほど、直感に優れているのです。
- なんとなく嫌な感じがする
- よくわからないけど好きだ
など思うことはあるでしょう。
それは、あなたの今までの経験や感覚と照らし合わせた結果としての反応です。
その感覚はあなたにしかないものであり、その感覚を大切にすることであなたがより過ごしやすくなります。
ただの直感だから根拠がないといって無視したり、こんなに高学歴で良い相手なのだからと気づかないふりをしたりしてはいけません。
ライフスタイルにもよりますが、一般的には結婚するとその相手と毎日長時間一緒に過ごすことになります。
私たちの日々の感情や感覚は、常にはっきりとした原因や理由があって説明ができるものではありません。
実際のところは、日々の大半をなんとなくが占めているといっても良いでしょう。
その相手に会ったとき、
- 最初に何を感じたのか
- 話してみて、どのように感じたのか
- 一緒に時間を過ごすことで、どんな感じがするのか
もしもプロフィールを見た時と実際に会った時で印象があまりに違うようであれば、その違和感についても考えてみましょう。
実は重大な隠し事があるなどというのは、案外よくある話ではないでしょうか。
結婚相手は、この先の人生をずっと共に過ごすパートナーです。
細かな自分の感覚も大切にして、選ばなければなりません。
自分自身の人生をしっかりと生きるのが大事
感覚や直感という視点で見ると、自分が結婚相談所で相手に選ばれるためにはどうしたら良いのかがわからないかもしれませんね。
選ばれる人になるには、小手先のことではなく自分自身の人生をしっかりと生きるのが大事です。
いい加減に仕事をしていたり、周りの人間関係を疎かにしていたのでは、いくら取り繕っていても良い結婚はできません。
良い結婚相手に出会いたいのであれば、自分自身が良い結婚相手になれるような努力が必要です。
結婚には、今までの生き方がすべて表れます。
結婚したらちゃんとするのではなくて、せめて今からちゃんとしなければなりません。
今からでもあなたがどのように考えどのように生きるのか、それが必ず相手にも伝わるのだと思って生活しましょう。
結婚相談所では学歴よりもアピールできる魅力があるかどうかが重要
結婚相談所では学歴が気になる場合もあるでしょうが、重要なのは他にアピールできる魅力があるのかという点です。
高学歴であっても、魅力に欠ける人はたくさんいます。
高学歴なだけでは、結婚相手として選ぶには理由が弱すぎるのです。
- 自分自身の魅力はどこにあるのか
- 学歴に自信を持っているのであればそれを今活かせているのか
などを考えましょう。
学歴に自信がないのであれば、他の人にはない自分の魅力を発見し育てるのが得策です。
自分の魅力がわからない場合は、結婚相談所であれば共に魅力を探すサポートをしてくれます。
無理に表面だけを飾ることと、努力することは違います。
あなたとだから結婚したいと思ってもらえるように、学歴にとらわれず今の自分を高める努力をしましょう。